2023.8.26 小平コーラス・アカデミー演奏会

2023/08/26(土)ルネこだいら大ホール

<昼公演>13:30開演
◆慈恩玲乃『子供たちのための交響歌』指揮:長谷川佳子/ピアノ:渡邊さやか
◆三宅悠太作曲『いのちへのオマージュ』指揮:山神健志/ピアノ:井上美都
◆原田光が歌う日本の歌 ピアノ:前田奈央
◆三善晃:金子みすゞの詩による「五つの詩曲」より/「四つの秋の歌」他
 指揮:郡司博/ピアノ:小林牧子

<夜公演>18:30開演
◆マーラー:リュッケルトの詩による5つの歌
 バリトン:原田光/ピアノ:吉田サハラ
◆ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲より
◆フォーレ:レクイエム 指揮:郡司博/ソプラノ:見角悠代、バス:小河佑樹

<観客アンケートから>
●各々に特色のある楽しい音楽会だった。小学生が3校も交えて良くここまでと大変嬉しく感じた。今後の成長が楽しみ。大勢の小学生を交えてのアンコール(木下牧子作曲「さびしいカシの木」)が最高に良かった!!
●原田さんの武満徹作曲「死んだ男の残したのものは」とても良かったです。アンコールも素敵でした。
●初めてですが、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
●とても素晴らしかったです。特に原田光氏の「死んだ男の残したものは」
●子どもたちの歌は、声がまっすぐによく出ていて、指導の先生のたまものだと感じました。日本語の歌は歌いにくそうですね。歌詞をよく伝わるように歌うのも難しそうです。「いのちのオマージュ」はよく歌詞が(わかりやすく)伝わってきました。
●レクイエムをこの時季に聴けるのは幸いでした。いつもなかなか取り上げられない曲を演奏してくださる小平コーラス・アカデミーなので今後も楽しみにしております。また、吉田サハラさんを初めて近くで聴けてうれしく思いました。これから追いかけて聴いていきたいです。聴きたい:高橋ちはるさんで日本歌曲。吉田サハラさんのピアノでバッハの作品。
●年代を超えて関われる合唱、素敵でした。
●素晴らしかったです。郡司先生お元気で相変わらず精力的で一生懸命。こちらも元気をもらいました。
●バリトン・ソロ、室内楽器楽アンサンブル、レクイエムと盛りだくさんですが、郡司先生の合唱指導55年を振り返るとても素晴らしい企画ですね。3つともとても充実したプログラムでした。聴きたい:マーラー「子供の不思議な角笛」、ラター「レクイエム」
●合唱がとても良かったです。びっくりしました。最初のバリトンソロ演奏は素晴らしかったですが、演奏会の構成上いらなかったと思います。
●大変すばらしい歌声でした。聴きたい:メサイア
●レクイエムが素晴らしかった。弦楽器と人の声がとけあい、風が吹いている様で心地よく聴きました。前半も楽しみました。
●とても心地よく、来て良かったです。練習量もすごいのだろうなー。聴きたい:萩 京子:石垣りんの詩による五つの女声合唱曲「虹と子供と」
●フォーレのレクイエムが聴きたくて、ご案内を頂いて来ました。とても良かったです。女声高音きれいでした。無理のない発声で良かったです。男声も安定していてとてもきれいでした。バスのソリストさんもいいお声でしたね。
●とても良かった。聴きたい:第九とかよく知っている曲が有難い。
●プログラム全てが質の高い大変よい演奏会でした。素晴らしい夜をありがとうございました!!
●バリトンの原田さん素晴らしかったです。しっとりと情感があって心にしみました。個人的には5曲目⇒4曲目の順番の方がより感動が高まると感じました。弦楽五重奏も良かった。フォーレ:想像を超えて良かったです。女声の低声部が特に充実して響きに厚みを与えていました。殊勲賞!オケも良かった。
●マーラーのリュッケルトの詩による5つの歌、そしてドヴォルザーク弦楽5重奏曲も若い人達の新鮮で活力ある声、演奏は素晴らしかったと思います。しかし、何度聴いても観ても感動するのは郡司先生の名指揮振りです。軽やかさの中にダイナミックさを感じるのです。長年の体験、実践を郡司流に仕立てたものでないかと思います。素晴らしいと思います。これからも元気で永く続けて欲しいです。聴きたい:モーツァルトのレクイエム
●あまり知らなかった曲でしたが非常に良かったです。合唱も良くなされていました。聴きたい:ヘンデル「メサイア」、ベートーヴェンのミサ曲、モーツァルト「レクイエム」、バッハカンタータNo.4、147、ヴィヴァルディ
●久しぶりに先生の元気なお姿を拝見して大変なつかしく、嬉しく思いました。また聴きに伺いたいと思います。素晴らしい演奏をありがとうございました。
●よかったです。感動しました!!聴きたい:ベートーヴェンのピアノコンチェルト
●とても素敵でした。
●素晴らしかったです。聴きたい:ピアノコンチェルト

<郡司博より>
●8月26日 ルネ小平でのコンサートに出演の皆様、お疲れ様でした。
昼夜2回に及ぶコンサートには、小平という地域性にも関わらず1000人を超える人々がご来場、演奏を聴いてくださいました。コロナ禍を経験し、短期間短時間で 集中的に成果を上げるという私たちの取り組みは、いい方向での成果を生み出していると思っています。今回の音楽的成功は、合唱団員一人一人の合唱に対する情熱で支えられ、それが全体のまとまりを生み、演奏も一段の成長が見られたのだと思います。また昼夜2ステージを歌ってくださった 原田光さんの功績を称えないわけにはいきません。夜の部のマーラーをあそこまで歌い切れるとは、なんとも言葉がありません。また昼の部の日本歌曲の言葉の鮮明さを含め、日本歌曲に対する理解の深さを示すことになり、その演奏は多くの人に感動を与えました。特に武満徹の「翼」と「死んだ男の残したものは」は涙ぐむ人も多く見られました。小澤征爾記念のフェスティバルへの 出演と、その評価が彼を一段と成長させ、我々に感動をもたらせてくれたのだと思います。また夜の部で演奏された若い弦楽演奏家たちによるドヴォルザークも、派手さを控えながらもはつらつとしたアンサンブルを聞かせてくれ、若い有能なアーチストとのこのコンサートの意味を改めてかみしめました。
また昼の部のアンコールでの全員による さびしいカシの木は 山神健志さんの心暖まる指揮で、こども達の自然な明るい声が場内に広がり、大人の女性の熟練した声と相まり見事な世界を作り上げました。来年、再来年とこのような企画も作られることと思いますが 皆さんの参加をぜひお願いいたします。感謝をこめて。

●先日8月26日ルネこだいらでの演奏会の教訓は、レクイエムやミサの場合には、お客様も言葉の鮮明さを求めないでクラシック音楽として聴くようになっており、またヨーロッパであれば習慣としてテキストが身についていて、教会での残響時間が数秒であっても、言葉が全く聴き取れなくても問題が無いことを考えると、日本での初演に近い曲の言葉をお客様に瞬時に伝えることは大変な困難を伴うことだと思いました。しかし、1つの教訓として言えば、原田光さんが歌った「死んだ男の残したものは」は、メロディも谷川俊太郎の言葉も、ほとんどの人が知っているか、又は歌ったことがあることが、原田さんのオーラさえ出ていた表現力と相まってより観客の心に響いたものだと思います。日常的には三善晃や岩河さんの音楽を言葉を含めて聴き慣れてない聴衆にとっては、瞬時に感動に繋げていくのは至難の事だとあらためて感じました。
今後これらの課題も真摯に受けとめながら、勉強をしていきたいと思います。